概要
SMTPサーバー経由でメールを送信する場合は、Luxlinerの設定だけでメール送信を実施するための準備が完了するわけではないため、本ガイドで必要な設定項目を網羅いたしました。
ただし、サーバーの設定項目(DNSレコードなど)については、ご契約されているレンタルサーバーによって設定方法が変わるため、設定が必要な項目についてのみ記載しております。
前提
SMTPサーバー経由でメールを送信する場合は、そもそも契約しているレンタルサーバーが外部からのSMTP接続を許可している必要があります。
一般的なレンタルサーバーであれば、禁止されているということはほぼありませんが、一部の特殊なVPSや制限の厳しい共用サーバーなどでは許可されていない場合がありますので、ご確認をお願いいたします。
設定の流れ
ご契約のレンタルサーバーのSMTPの接続情報を確認してください。確認項目は以下となります。
- ホスト名(サーバー名)
- ポート番号
- 暗号化方式
- ユーザー名
- パスワード
XServerの場合は以下で確認できます。(ホスト名の確認はサーバーへのログインが必要)
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_mail_setting.php
ドメイン認証設定完了後、これらのDNSレコードの設定が反映されるまでには、24〜72時間かかる場合があります。
SMTP送信設定をしたら、有効化する前に必ずテスト送信を実施してください。テスト送信用のユーザーインターフェースは、LuxlinerのSMTP送信設定セクションに用意されています。
ドメイン認証(レンタルサーバー等で設定)
ドメイン認証とは、メールの送信元ドメインがなりすまされていないか、また正規のサーバーから送られたものであることをチェックするための仕組みです。
DNSレコードの設定変更について
ドメイン認証の設定では、DNSレコードを編集する必要があります。XServerでは、以下のDKIMやDMARC等の設定がワンクリックで有効・無効を切り替え可能になっていますが、契約しているレンタルサーバーによっては、このような簡単設定機能が存在しない場合があります。その場合は、DNSレコードを直接編集する必要があります。
DKIM
DKIM(DomainKeys Identified Mail) は、メールが送信途中で改ざんされていないことを証明するための認証方式です。設定することで、なりすましや改ざんを防ぎ、メールの到達率・信頼性が向上します。
DMARC
DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance) は、SPFおよびDKIMの認証結果をもとに、認証に失敗したメールをどう扱うか(受信許可・隔離・拒否)を宣言できる仕組みです。
SPF
SPF(Sender Policy Framework) は、送信元のなりすましを検知するための仕組みです。許可されていないサーバーからの送信は、スパムと判定される可能性が高くなります。
設定の反映までの遅延について
DNSレコードの変更は即時には反映されず、最大24〜72時間かかる場合があります。設定直後にテスト送信してもうまくいかないことがあるため、設定後しばらく待ってから動作確認してください。(XServerの1クリック変更でも同様に反映に時間がかかります)
ドメイン取得業者が異なる場合
契約しているレンタルサーバーとは異なる業者でドメインを取得していて、DNSレコードをそちらのサービスで設定している場合は、上記のようなワンクリック設定等はできません。
設定方法については、各レンタルサーバーのマニュアルを確認していただく必要があります。XServerの場合は、DKIM設定のマニュアルページなどに、「他社ネームサーバーを利用する場合の設定方法」という項目が用意されています。
近年のスパムメール・迷惑メールは、これらのドメイン認証もきちんと設定してくるため、ドメイン認証チェックが通っていればスパムメールではないとは判定できない状況になっています。
しかし逆に言えば、ドメイン認証を設定していないメールは論外と言えるため、拒否されたり、迷惑メールと判定されても仕方がない状況です。
また、Googleは2024年2月以降、1日5,000件以上のメールを送信するドメインに対してSPF・DKIM・DMARCの設定を必須化しました。この措置により、国内のサーバー業者が一斉にDKIMやDMARC対応を進めたという経緯があります。
これらのことから、現在は企業の大小を問わず、ドメイン認証を設定することがほぼ必須となっています。
SMTP送信設定(Luxliner)
Luxlinerの設定画面のメール設定にて、SMTP送信設定を行ってください。
設定値の確認
各設定値(ホスト名やポート番号など)は、ご契約のレンタルサーバーで確認して頂く必要がございます。
ユーザー名・パスワード(認証アカウント)について
多くの場合、SMTP接続に使うユーザー名・パスワードは、レンタルサーバーで作成したメールアカウントとなります。
日常業務などで使っているメールアカウントとは別に、会員サイトからのメール送信用アカウントを別途作成することを強く推奨します。パスワードも使いまわしではなく強固なものにしてください。
ポート番号について
レンタルサーバーの環境によって設定可能なポート番号は変わりますが、可能な限りSMTP接続で用いるポート番号は、465(SSL)または587(STARTTLS)を使うことが推奨されます。
HTMLメールテンプレート設定
SMTPサーバー経由でメールを送信する場合は、メールデザインはLuxlinerで用意しているHTMLテンプレートが適用されます。このため、SMTP送信設定のすぐ下にあるHTMLテンプレート設定も合わせて設定を行ってください。
テスト送信
SMTP送信を有効化する前に、必ずテスト送信を実施してください。テスト送信ではHTMLテンプレート設定も反映されますので、メールデザインの確認についてもこちらで実施してください。
テスト送信用フォームは、SMTP送信設定の一番下に用意されています。
送信できない場合のトラブルシューティング
- テスト送信UIでエラーが出る
-
ホスト名・ポート番号・認証情報の確認、またはレンタルサーバー側の接続許可設定の確認をしてください。
- メールが届かない
-
メールアドレスに間違いがないか再度チェックしてください。アドレスに間違いがない場合、他のメールが受信できている場合は、SPF/DKIM/DMARCの設定漏れを確認してください。また、ドメイン認証の設定直後はDNSレコードの反映に時間がかかることがあります(最大72時間)。
- 迷惑メールに振り分けられる
-
ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)が正しく設定されているか確認してください。また、迷惑メールの判定方法は様々あるため、ドメイン認証が通っている場合でも、迷惑メールとして判定されることはあります。
既存のSendGrid経由でのドメイン認証について
これまでSendGrid経由でメールを送信していた場合、会員サイト立ち上げ時にドメイン認証は設定済みとなっています。SMTPサーバー経由でのメール送信に切り替える必要がない場合は、特に設定を変更する必要はありません。
ただし、管理者向けのメール送信についてはSendGrid経由ではなく wp_mail という信頼性の低い送信手段を使ってきました(SendGridの無料枠を圧迫しないようにするため)。
SMTP送信設定を有効化することで、管理者向けのメール送信はSMTPサーバー経由で送信されるようになるため、より信頼性の高い通知が実施されるようになります。
SMTP送信設定とSendGrid連携の両方が有効化されている場合でも、顧客(会員)向けのメールはSendGridが優先的に使われます。(この場合も管理者向けのメール送信はSMTPサーバー経由)
