次期リリースにおけるLuxlinerのSMTP経由でのメール送信機能追加について

次回のアップデートでは、Luxlinerのメール送信機能に関する重要な方針変更があるため、前もってお知らせいたします。

目次

1. SendGrid無料プランの廃止に伴う影響について

Luxlinerではこれまで、メールの確実な到達を優先し、標準の送信方式として SendGrid を採用してまいりました。
しかし先日、SendGrid社より「2026年3月末をもって無料プランを廃止する」との発表がございました。

  • 今後の流れ: 4月1日より2ヶ月間の無料トライアル期間へ自動移行されるため、実質的には2026年5月末までは現状のまま無料で利用できます。
  • 6月以降の影響: SendGridを継続利用される場合は、有料プランへの切り替えが必要となります。切り替えをしないと、メール送信に失敗するようになります。

2. なぜこれまで「SMTP送信」に対応していなかったのか

これまでLuxlinerがSMTP送信(レンタルサーバーなどを経由してのメール送信)をあえて機能から除外していたのには、明確な理由があります。

それは「メールの到達率(届きやすさ)」への懸念でした。 数年前まで、日本国内の多くのレンタルサーバーでは、標準的ななりすましメール対策である「DKIM(ディーキム)」「DMARC(ディーマーク)」という認証規格への対応が遅れていました。これらに未対応の状態でSMTP送信を行うと、会員様へ届くメールが「迷惑メール」と判定されるリスクが高くなります。

Luxlinerを開発し始めた当時、日本国内には「メール到達率99.9%!」などを謳うメールサービスが数多く存在していましたが、これらのサービスは99.9% DKIMやDMARCには対応しておりませんでした。このため、Luxlinerは開発当初からあえて海外サービスであるSendGridを採用しました。技術的な観点から判断すると、国内には低コストかつ信用できるサービスがなかったためです。

しかし、ここ数年で国内主要サーバーの対応が一気に進み、SMTP経由でも高い到達率を維持できる環境が整ってきたことと、今回のSendGrid社による無料プラン廃止に伴い、SMTP送信機能を実装する運びとなりました。

ここ数年で国内でDKIMやDMARCの対応が一気に進んだのは、GmailやYahooメールなどの大手のメールサービスが、DKIM、DMARCに対応していない場合は、メールをスパムメールとして判定する方針を発表したためです。

3. SMTP送信を利用するための要件

SMTP送信への切り替えをご検討いただく際は、ご自身が契約しているレンタルサーバーが以下の要件を満たしているかご確認ください。

サーバー側で外部からのSMTP接続(ポート587等)が許可されていること

例:通常のレンタルサーバーで該当することはまれですが、一部の特殊なVPSや制限の厳しい共用サーバーでは、外部へのメール送信ポートが閉じられている場合があります。

DKIMおよびDMARCに対応していること

例:XServer、ConoHa WING、ロリポップのハイスピードプラン以上など、主要なサーバーの最新環境であれば概ね対応しています。ただし、DKIMやDMARCを有効にするには、レンタルサーバーのコントロールパネルで設定を変更する必要があります。(近年はデフォルトで有効になっている場合もあります)

お使いのレンタルサーバーがDKIM/DMARCに対応しているか不明な場合は、「(レンタルサーバー名) DKIM 設定」などのキーワードで検索いただくか、各サーバー会社へ直接お問い合わせください。

なお、これまでSendGrid経由でのメール送信用のDKIM等の設定は、システム導入時にこちらで行っておりました。このように、メールが送信されるサーバーごとにDKIMやDMARCの設定が必要となるため、近年はメールに関する設定が非常に面倒になってきています。

1日あたりの送信通数制限が、会員数に対して余裕があること

例:会員が3,000人いて、定期的に一斉メールを送る必要がある場合、1日の送信上限が「1,000通」のサーバープランでは不足します。

推奨サーバーであるXServerの場合は、1時間あたり1,500通、1日あたり15,000通まで送信が可能です。これはかなり緩い制限と言えます。XServer以外のサーバーをご契約の場合はもっと少ないと思われますので、必ずご確認ください。

DNSレコードの編集権限を持っていること

例:DKIMおよびDMARCの設定は、必ずDNSレコードの追加が必要になります。

例2:レンタルサーバーはXServerを利用しつつ、ドメインはお名前.comやムームードメインで管理している場合、ドメイン管理側の設定画面で「DNSレコード」を追加する必要があります。

推奨サーバーであるXServerの場合は、DKIMおよびDMARCの設定をワンクリックで設定の切り替えが可能になっています。レンタルサーバーによって設定方法が異なりますので、「(レンタルサーバー名) DKIM 設定」などで検索してご確認下さい。

送信元メールアドレスとサイトドメインが一致していること

例:サイトのURLのドメインが mydomain-a.com なのに、送信元メールアドレスを support@mydomain-b.com などの別ドメインのアドレスに設定したい場合、そのままでは認証が通らずメールが届かなくなる可能性があります。

この場合、送信元のメールアドレスのドメイン(上記の例の場合、mydomain-b.com)のDNSレコードを編集して頂くことで認証を通すことは可能です。

4. メリット・デメリットの比較

比較項目SendGrid(有料プラン)SMTP送信 (レンタルサーバー)
月額費用約3,000円〜(送信数による)実質0円(サーバー代に含まれる)
送信通数契約したプランによるが、月5万通〜レンタルサーバーが設定している送信制限に依存(制限超えで停止リスク)
到達率非常に高い(専門サービスのため)充分高い(ただしDKIM等の適切な設定が必須)
不達通知Luxlinerの管理画面での確認・管理者への通知Luxliner上で確認不可・通知もなし
設定すでに設定済みであるため変更不要DNSレコードの編集が必要

SendGridの料金プランについてはこちらをご覧ください。

ご契約いただいているレンタルサーバーのコントロールパネルへのアクセス情報を共有頂いている場合は、こちらで必要な設定を実施致します(ご希望者のみ)。なお、二段階認証が設定されている場合は、実質的にこちらからアクセスすることはできません。

取得ドメインが別サービスの場合(XServerとお名前.comの組み合わせなど)や、レンタルサーバーのコントロールパネルへのアクセス情報を共有いただいていない場合は、次期リリースに合わせて設定マニュアルを用意いたしますので、これに沿ってご自身での設定をお願いいたします。なお、各レンタルサーバー固有の操作方法(コントロールパネルの設定等)については、各社で仕様が異なるため、各社のマニュアル等をご確認いただく必要が発生いたします。あらかじめご了承ください。

5. 今後のスケジュール

本機能を実装したアップデート版のリリースは、2026年5月前半を予定しております。

まずは、5月末の期限に向けて「SendGridの有料プランへ移行するか」「レンタルサーバーのSMTP送信へ切り替えるか」のご検討をお願いいたします。

本件に関しましてご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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